
美味しい話は本当にある?

※本記事は「らくらく優待取引(優待クロス)」の体験・検証メモであり、投資助言や売買推奨ではありません。
優待クロスは在庫枯渇、貸株料・金利・手数料、配当・税務の差、約定・制度変更等により損失が出る可能性があります。取引条件は変動するため、必ず公式情報を確認のうえ、最終判断は自己責任でお願いします。
【優待クロス】というのがある。
とある銘柄で現物買いを行うタイミングで、同時にその銘柄の信用売り建てを行い、優待権利付き最終日を過ぎた翌日にどちらも精算するという形で【優待だけをGETする】という方法だ。
今回私が見つけた楽天証券の「らくらく優待取引」。
株主優待を取得する際に従来必要だった3つの注文(現物買い・信用売り・現渡し)を1回で完結できる機能が備わった。手間が大幅に省け、初心者でも簡単に優待クロス取引ができるよう設計されている。
私はこれを推奨する楽天証券の意図が分からなかったので、ChatGPTに聞いてみた。
楽天証券側の目論見・上場企業のメリット
楽天証券の目論見
①多くの口座を活性化させる
株主優待クロスを「簡単にできる」ようにすることで、
→ 信用取引口座の利用率・取引量を増やす
→ 平時の信用取引全体の収益(貸株料等)や口座維持・利用の促進につなげる狙いがある。
②競合との差別化
証券各社はサービスの使いやすさで顧客を取り合っている。
特に株主優待クロスは人気が高い分野なので、「らくらく」機能でユーザー獲得の差別化を図っている。
上場企業のメリット
優待を魅力的にすること自体が企業ブランドの強化につながる。
権利取りクロスの増加が必ずしも長期保有者減少を意味しない(目的が異なる投資家層の参加が増える可能性がある)
ということで、ある種、この【優待クロス】をさせること自体が企業としての宣伝・知名度向上に寄与していると認識できた。
優待クロスでの失敗例
信用取引の罠
2025年12月にトレードワークスやロイヤルHDでクロス取引で損をした人が話題となったと、Xで情報を見て知った。なぜ彼らはそんな損失を被ったのか。詳しく調べてみた。
信用取引には「一般信用(14日/無期限)」と「制度信用(6ヶ月)」の2種類がある。
損失を被った人は「制度信用(6ヶ月)」を使っていて、「逆日歩」のコストで大きく損をしてしまったようだ。
逆日歩(品貸料)は、証券会社が株式を持っていなくても信用売建ができるが、「貸株料」とは別で『日によって逆日歩の金額が変わる』『事前に金額が確定するわけじゃない、後出しジャンケン』なコストだ。
在庫限りの貸出しか行わない一般信用(逆日歩無し)と比べて、必ず売建で入れるがリスキーな内容になる。
ようするに、その逆日歩のリスクを背負わないようにするためには必ず『一般信用(14日/無期限)』でエントリーすることをルール付けしておく必要がある。
◆ルール
『権利付き最終日から逆算して14日前の日に、一般信用で買えるようであればリスクが少なくクロス取引ができる。もし一般信用で買えなければそもそも参加しない』
それでも残るリスク
・貸株料
事前に画面に表示されている金額
・事務管理費
110円程度(株数によるが、初心者が行う100株程度ではこれくらいの事務管理費になる)
・超レアケースで、証券会社システム障害、取引停止・臨時措置、株式分割・併合の突発IRなど
これが起きたら運が悪かったと割り切るしかない
① 権利付き最終日から逆算して14日前
② 一般信用で「らくらく優待取引」が通る
③ 通らなければ参加しない
④ 優待価値が確定コストの3倍未満ならやらない
手始めに

「ルール④:優待価値が確定コストの3倍未満ならやらない」には反するが、まずはローリスク・ローリターン・楽天証券で貸株が多い、3382 セブン&アイHLDGSの100株優待「セブン&アイ共通商品券 ¥2,000」を入手してみたいと思う。
そのため、2026年02月03日(火)19:03:14に『らくらく優待取引』を使ってエントリーしてみた。


注文完了。

成行で買う(信用では売建する)形となるので、
この時2026年02月04日(水)時点で「¥2,279.5」で約定した。
エントリー時間について

『らくらく優待取引』は通常の市場の時間と違い、謎タイムでエントリーできる時間が決まっている。貸株がなくなるのも怖かったので、19:00すぐにエントリーしてみたが、楽天証券の3382 セブン&アイHLDGSの貸株はたくさんあって特に急がなくてもエントリーできた。


↑現物買いと信用売建が同額になっているのが分かる。

この状態で、配当落ち日の2026年02月26日(木)まで待つと自動的に精算してくれて、晴れて優待券が手に入るわけだ。
コストの計算
しかし、証券会社側もタダで株を貸してくれるわけではない。
「貸株料」というのが存在する。

貸株料の利率は分からなかったので、逆算しておおよその金額を計上してみた。
・建日:2026/02/04
・表示時刻:02/10 21:07
・貸株料:76円
・画面下の注意書きに 「金利、貸株料は当日分を含めて計算」 とある
2/4〜2/10 の『7日分(当日分含む)』として積み上がっている。
この場合の平均は
76円 ÷ 7日 ≒ 10.86円/日である。
それが、2/4〜2/25(両端含む)の日数は
25 − 4 + 1 = 22日
2/25までの貸株料概算(累計)
10.86円/日 × 22日 ≒ 238.9円
→ 約239円(概算)
逆算すると、貸株料の金利は「1.75%」くらいになる。
ここで貸株料、事務手数料、配当の税金を差し引くと、

実質¥634(31.69%)お得に商品券を手に入れることができるようだ。
とりあえず、2026年02月26日(木)まで待って、本当にその形になるのかを確かめたい。
検証結果は後日別記事でお伝えします。
Paja☆Maa