
予告通り、後編スタート

※本記事は「らくらく優待取引(優待クロス)」の体験・検証メモであり、投資助言や売買推奨ではありません。
優待クロスは在庫枯渇、貸株料・金利・手数料、配当・税務の差、約定・制度変更等により損失が出る可能性があります。取引条件は変動するため、必ず公式情報を確認のうえ、最終判断は自己責任でお願いします。
前編「【検証】楽天の『らくらく優待取引』は本当に美味しいのか?」で「検証結果は後日別記事でお伝えします」と書いた、あの記事の続きだ。
セブン&アイHLDGS(3382)の株主優待クロスを実際にやってみて、実測で本当にプラスになったのか?をスクショ付きで報告する。
結論から先に言うと、
予想(634円)を大きく上回って、実測で最大1,773円のプラスだった。
理由は「貸株料が概算より安かった」「事務管理費が0円だった」の2つ。逆に前編で見落としていた「名義書換料」が1個だけあった。順に見ていく。
前編のおさらい(軽くだけ)
前編で立てた予測はこう。
・優待価値:2,000円
・貸株料(金利1.75%、22日分):約239円
・事務管理費:約110円
・配当の税金:別途
→ 実質利益:約634円(31.69%お得)
そして「◆ルール④:優待価値が確定コストの3倍未満なら参加しない」と決めていた。
エントリーは楽天証券から発行された取引報告書の通りに約定した。

2026年02月04日に、現物買い100株・信用売建100株、両方とも¥2,279.5で約定。クロス完了だ。
さて、実測はどうだったか。
実測データ公開:楽天証券「信用諸費用詳細」
これが権利付き最終日(2/25)に撮ったスクショだ。「口座管理」→「資産残高・保有商品」→「信用建玉一覧」から銘柄を選ぶと「信用諸費用詳細」画面が開き、貸株料などの内訳が全部見える。

◆実測コスト一覧
・建手数料:0円
・逆日歩:0円(一般信用のため)
・貸株料:172円(前編予想 239円)
・名義書換料:0円 ※注釈あり(後述)
・金利:0円
・事務管理費:0円(前編予想 110円)
・税金:0円
前編で「事務管理費110円」と見積もっていたやつは発生しなかった。楽天証券の一般信用(無期限)の事務管理費は、建玉から1ヶ月経過して初めて発生する仕組みだからだ。今回は2/4に建てて2/25に現渡したので、1ヶ月未満で0円。
貸株料も概算より安かった。前編で年率1.75%で計算していたが、楽天証券の一般信用(無期限)の実際の貸株料は年率1.10%。楽天証券公式の料率表で改めて確認した→信用取引 手数料/金利/貸株料
⚠️見落としていた1コスト:名義書換料
ここが今回一番の学び。スクショの下の方に、こんな注釈がある。
※名義書換料については、権利落日翌日の夜間メンテナンス後に計上します。
つまり、権利付き最終日(2/25)に諸費用画面を見た時点では、名義書換料は「まだ0円」と表示されるだけで、実際は後日加算される。
楽天証券の名義書換料は公式ページによると、
・1売買単位あたり55円(税込)
・100株なら1単元なので +55円
これを見落として「あれ、名義書換料0円ならもっと安い!」と喜ぶと、後で数字が合わなくて焦る。前編では言及すらしていなかったので、次回からの注意事項だ。
実測コストまとめ
・貸株料:172円
・名義書換料(後日計上):55円
・その他手数料:0円
→ 確定コスト合計:227円
前編の概算349円(239+110)から122円も安い結果に。
で、配当はどうなの?
セブン&アイの2026年2月期の期末配当は1株25円(みんかぶ配当情報で確認)。100株なので税前2,500円。
クロスの場合はこう。
・現物:配当2,500円を受け取り、源泉徴収20.315%を引かれて1,992円受取
・信用売り:配当調整金として1,992円相当を支払う
→ 口座内で相殺されて実質0円
ただし税務処理次第で、税前と税後のズレ分(約508円)を実質負担する場合もある。楽天証券の「つなぎ売り解説ページ」では「配当金の約20%を負担」と記載。私は特定口座なので、確定申告のときに損益通算で調整される。
最終収支:本当に美味しかったのか?
ケース1:配当調整金が実質相殺されるケース
・優待価値:2,000円
・確定コスト:227円
→ 実質利益:+1,773円(88.65%お得)
ケース2:配当関連の税負担も入れるケース
・優待価値:2,000円
・確定コスト:227円 + 配当関連約508円 = 735円
→ 実質利益:+1,265円(63.25%お得)
どちらのケースでも、前編予想の634円を大きく上回るプラスだった。
ルール④に照らして
前編で「◆ルール④:優待価値が確定コストの3倍未満なら参加しない」というルールを立てた。
実測はどうか。
→ 優待2,000円 ÷ 確定コスト227円 = 8.81倍
余裕でクリア。次回同じ条件があれば、迷わず参加していい水準だ。
優待申請〜品物到着まで
権利付き最終日(2/25)の16:50、現渡注文を発注。これで信用売建てを保有中の現物株で決済する。

翌営業日以降に自動執行されて、あとは待つだけ。現渡手数料は0円。
セブン&アイの株主優待は、権利確定日の2〜3ヶ月後くらいに以下の流れで届いた。
① 4月頃:株主総会通知と一緒に「優待商品券の申込み用紙 or 申込みURL」が到着
② 申込みフォームで送信
③ 5月中〜下旬:共通商品券(2,000円分)が郵送で到着
申込みを送った後は完全放置でOK。クロス取引特有の追加作業はなかった。
前編→後編で判明したこと(次回への申し送り)
◆貸株料は前編概算より安かった
→ 年率1.10%(無期限)で計算し直す。1.75%は制度信用の金利感覚に近いので混同注意。
◆事務管理費は1ヶ月以内なら0円
→ 権利日の直前1〜2週間で建てるクロスなら、この費目は原則ゼロ。
◆名義書換料55円は「必ず」加算される(1単元あたり)
→ 権利落日翌日に計上されるので、権利付き最終日に諸費用を見ても「0円」と表示される。前編で完全に見落としていた費目。
◆現渡は権利付き最終日の引け後でOK
→ 楽天証券は執行待ちで翌営業日に自動決済。追加作業なし。
まとめ
・予想634円 → 実測+1,773円(最大ケース)で、想定の約2.8倍プラス
・ルール④の「3倍基準」に対して8.81倍でクリア
・現渡と申込みを済ませば、あとは完全放置で商品券到着
楽天の『らくらく優待取引』は、本当に美味しかった。

次は、100株で最安コストの銘柄をリストアップして、複数銘柄で同時にクロスかけてみる予定だ。「1銘柄で200円のコスト → 10銘柄で2,000円のコスト、優待総額2万円」みたいな設計ができれば、月数千円のお小遣いになる。そんなうまくいくかは分からないが。
次回検証記事、お楽しみに。
Paja☆Maa